編集後記 2010年7月号
2010年7月号
今号の「時評」にありますように、今年は下村治博士の生誕100年の年です。名匠・黒澤明監督も1910年生まれで、やはり今年が生誕100年です。
「100年」と聞くと、随分と長い期間のように感じられますが、よく考えてみると100年前にも100年後にも自分と僅かな期間でも時間を共有した人、これから共有する人がいます。そう考えると、意外に短いように思えてきます。
「今月の特別記事」で北海道大学の山口先生が、「これからの社会の持続可能性を考えた対応の重要性」を説いていらっしゃいますが、現在のように目先のことに目を奪われがちな「変化の時代」にこそ、一人ひとりが「国家100年の大計」の視点を持つことが大切なのかもしれません。