編集後記 2011年2月号
2011年2月号
今号の巻頭言「時評」での迫本社長のお話、「型があっての型破り」を興味深く拝読しました。守るべき基本を尊重しつつ新たな展開に向かうというのは、ビジネスの世界にも通じるものがあると思います。実際のビジネスの現場でも、「型破り」という言葉は比較的好意的に使われている印象があります。
では、これの反対を意味するような表現はあるのかと思い少し調べてみたら、有名な歌舞伎役者の方が「型のない人が型を破ることを、型なしという。」との趣旨の発言をされているようです。これも納得感のある言葉です。
さて、現実の仕事を顧みると、「型破り」はなかなか難しく、勇気が必要です。そして、「型」の中に収まっていると、安定感、安心感をもって仕事ができるように思います。しかしそれは、迫本社長のお話から考えると、発展がないことを容認しているようにも見えます。現状のような激動の時代には、積極的に「型破り」をするぐらいの意気込みがないと、流れに取り残されてしまうかもしれません。