編集後記 2011年3月号
2011年3月号
読者の皆様は、今ご自身が住んでいるところや故郷の「素晴らしいところ」をいくつ語ることができますか? 今月の特別記事で金谷先生が、青森の高校生のお話を紹介していますが、私自身問われる立場になってみると、やはり全国的に有名な観光名所ぐらいしか思い浮かびませんでした。
なぜでしょうか? 金谷先生がご指摘の通り、無意識のうちに「量」こだわっているのかもしれません。あるいは、「素晴らしいこと」が当たり前になってしまっていて、素晴らしさに気付いていないだけかもしれません。とりわけ私のような地方出身者は、帰省のたびにマイナスの部分にばかり目が向いてしまいます。
一度気持ちをリセットして考え直してみると、きっと「素晴らしいところ」がいくつも見つかるのではないかと思います。必ずしも客観的ではない「お国自慢」でもいいのです。案外こういうアプローチから、Love my town の気持ちが育まれ、将来への希望が見えてくるようになるのではないでしょうか。