編集後記 2011年7月号
2011年7月号
東日本大震災に被災したわが国に対して、世界中の国々からのお見舞いや支援が多数寄せられています。その中には、必ずしも経済的に裕福ではない国や人々からの、これまでのわが国の貢献に対する感謝も含まれおり、そのような事実を知ると胸が熱くなります。今月号では、わが国が国際社会の中で、どのように生きていくべきかを示唆する内容を数多く掲載させていただきました。下村・石黒対談の時代の国際化は、アメリカがメインテーマでしたが、そこで予言されている通り、現在は、世界中の国々と、様々な形で深く関係する時代になっています。わが国は、国際化に向けて備える時代から、国際化を所与のものとして、何をすべきかを考える時代になっていることを改めて意識するべきではないでしょうか。
日経研月報では、これからもわが国経済が抱える課題に対して、様々な議論の場を提供していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。