編集後記 2012年3月号
2012年3月号
東日本大震災から1年が経過しました。被災地の復興はかなり進んできましたが、一千年に一度と言う災害は、今でも大きな爪痕を残しています。今回の震災では、忍耐強さや規律正しさなどの日本人の持つ資質がクローズアップされる一方、社会・経済面でのシステムの脆弱性も多数明らかになりました。今後も継続していく被災地域の復興に向けた様々な取り組みは、このような日本の持つ美徳と直面する課題の両面を再確認しながら、改めて日本全体の未来に向けた歩みに重ねていくことが重要になってくると考えます。それが、大震災の経験を次世代に引き継いでいくことにも繋がっていくのではないでしょうか。今月号では、こうした視点を持った記事を多数掲載しております。
これからも、より良い誌面を提供していきたいと考えておりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。