編集後記 2012年7月号
2012年7月号
当研究所の「社会の未来を考える」プロジェクト(元会長である下村治博士の生誕100年を記念した特別研究事業)の一環として企画・実施してきた特別研究シリーズ「グローバル・インバランスと国際通貨体制」が、今月で最終回を迎えました。
世界的な経常収支不均衡(グローバル・インバランス)が生じた原因は何か、ユーロ危機等にどのような影響を与えているのか、基軸通貨ドル体制は継続するのか、アジア通貨にはどのような影響を及ぼしているのか、実物面からみた日本への影響の程度はどれほどだったのか等々、6人の気鋭の研究者の方々によるグローバル・インバランスに関連する論文を掲載してきましたが、改めて、通読していただけると、まだ収束をみせないユーロ危機はもちろんのこと、今後の国際経済の方向性について考察する一助となるのではないかと考えております。是非、読者の皆様のご意見を賜れば幸いです。
特別研究については、しばらく休載した後、日本経済をテーマとした新しい連載をおこなう予定です。
これからも、より良い誌面を提供していきたいと考えておりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。