編集後記 2017年12月号

2017年12月号

一般財団法人日本経済研究所(編集部)

先週、仙台で東北地方15市の職員34名を対象とした私塾「せんだい大志塾」に師範の一人として参加してきました。この塾は、2007年に青森県三村知事の発案で企画部門の中堅・若手職員を対象に実施した「井蛙(せいあ)塾」がモデルになっています。仙台でも2010年に「役人の殻を破ること(談;伊藤敬幹副市長)」を目的に発足して以来、対象も仙台から東北全域に拡大し、8年間で200名を超える東北人を相手に、東北の未来を拓く“志”と“発信力”の養成に取り組んできています。塾運営にあたり毎年の悩みの種は、年明けに開催される卒塾発表会のテーマ設定。頭の固い普通の公務員が「あっ」と驚くようなテーマとそのプレゼン形式をこの瞬間も模索中です。
今月号の特別記事では、一橋大学の小川英治先生より、2015年度に主宰いただいた「世界金融危機後の金融リスク・危機管理」研究会(下村プロジェクト)の内容を踏まえて、ユーロ圏危機への対応から東アジアへの教訓について解説いただいております。同じく小川先生主宰で現在進行中の「基軸通貨ドルへの挑戦」研究会の関西大学高屋先生の特別研究と合わせてお読みいただければ幸いです。また、先月スタートした㈱日本政策投資銀行(DBJ)の支店・事務所からの地域トピックスの第二弾として、DBJ 四国支店からは、近年著しい増加のみられる「香川県の外国人観光客の動向」についてのリポートを掲載しております。
今後も会員サービスの向上を目指して誌面を充実させていきますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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