編集後記 2018年3月号

2018年3月号

一般財団法人日本経済研究所(編集部)

1月下旬に、9年後のリニア中央新幹線の新駅設置に向けて新たなまちづくりが進む長野県飯田市を訪れ、大学連携会議「学がく輪りんIIDA」に参加してきました。国が進める地方創生の流れのもとで、現在、全国86の国立大学の半数以上である55大学が「地域貢献」をそのミッションに掲げています。4年制大学の立地していない飯田市では、この動きに先駆けて2011年より、田園型学術研究都市としての特徴を最大限に活かしつつ、全国52大学、100名超の研究者から構成された「知のネットワーク」による共創の場を築いてきています。
今月号の特別記事では、農業シンクタンクのエムスクエア・ラボの加藤百合子氏より、生産者・小売(卸)業者・消費者を循環させる「べジプロバイダー®」、定期・共同配送で青果の流通改革を担う「やさいバス®」、小中学生を対象に農業を通じて未来を生き抜く力を育む「アグリアーツ®」など独自の発想による取り組みをご紹介いただいています。また、今月号では、弊財団技術事業化支援センターより、スウェーデンを起源とする、産学官民の垣根を越えてイノベーションを生み出す場である「Future Center」に関する北欧遠征報告も掲載しております。
今後も会員サービスの向上を目指して誌面を充実させていきますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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