編集後記 2018年4月号

2018年3月号

一般財団法人日本経済研究所(編集部)

先日、2年ぶりに大分県の由布院を訪れました。2016年4月の熊本・大分地震以降、2017年7月の九州北部豪雨の影響で、JR 九州の観光列車「ゆふいんの森号」運行ルートが変更になっているものの、風評被害を乗り越えて街中にはインバウンド客による賑わいが戻っていました。当地では、日本を代表する温泉地となった由布院の礎を築いた2人の観光カリスマ、玉の湯の溝口薫平氏、亀の井別荘の中谷健太郎氏と一緒に街を散策しながら、「由布院の地域づくりは経済や利益ではなく、社会をよくするための運動」だったこと、そして、「私たちが直面している地方創生は、あるものを掘り起し整理し直すことではないか」といったアドバイスをいただきました。
今月号の特別記事では、日本の大学発ベンチャー企業で初の東証一部上場を果たした㈱ユーグレナの出雲社長より、自らのミドリムシとの出会いから起業・事業化までのプロセスと、現在の日本に足りていないオープンイノベーションに求められる新しいものに向き合うマインドについてご紹介いただいています。また、今月号では、地域シンクタンクのユニークな取り組みを紹介するシリーズ「北から南から」で、(公財)九州経済調査協会の八尋館長より、シンクタンクが自主運営する“知の交流拠点”としての会員制ビジネスライブラリー「BIZCOLI(ビズコリ)」についてご紹介していますので、併せてお読みいただければ幸いです。
今年度も会員サービスの向上を目指して誌面を充実させていきますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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