編集後記 2018年9月号
2018年9月号
先日、宮城県東鳴子温泉を訪れました。江戸時代伊達藩の御殿湯も置かれ、庶民には湯治や長期療養滞在の場として利用されていた由緒ある保養温泉地も、現在では利用客数の減少や後継者不足等から廃業した旅館・店舗が目立っていました。ただ、新たな動きとして「最寄り駅から徒歩5分の秘湯」を掲げる旅館大沼の大沼社長と彼のもとに集う地元の若手経営者たちが、「TOJI(湯治)」をキーワードに国内外から新たな顧客を呼び込んでいます。長期滞在が主流の外国人観光客×TOJI の組み合わせに注目が集まります。
今月号は、昨年度に続き通算4回目の「PPP/PFI 特集号」を企画しています。今回は「地域課題の解決を目指して」をテーマに、東北大学名誉教授の宮本和明先生からの巻頭言を筆頭に、インフラ(下水道事業)、まちづくり(コンパクトシティ)、医療福祉(地域包括ケアシステム)等、さまざまな分野・立場からのPPP/PFI の活用事例についても紹介しています。さらに、今月号からは新たな連載企画「我が国PPP/PFI の20年展開そして変革」もスタートしていますので、あわせてお読みいただけると幸いです。
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