編集後記 2019年10月号
2019年10月号
今回の10月号から12月号にかけて、新しいデザインの表紙になります。
本デザインは、東日本大震災で被害を受けた宮城県亘理町に本社を構えるWATALIS 社からご提供いただいたものです。当社は、女性が制作する古着物のリメイク商品の販売のみならず、この活動を地域の「コミュニティ」の場として提供し、当社がハブ機能となって、被災地と町の復興を応援する消費者とを繋ぐ活動にも取り組んでいます。当社の活動を拝見すると、緊急時に奮起し力を発揮する女性のたくましさが感じられます。先日の東京講演会でご登壇いただいた前仙台市長奥山恵美子氏も、震災後の「日常を取り戻す力」として、避難所の運営から地域の新しいコミュニティづくり等々で活躍する女性の存在がいかに重要であったかを熱く語られました。(講演録は、2019年12月号に特別記事として掲載の予定。)先日の台風15号で被害を受けた地域の方を思うと、普段何気なく使っているインフラ機能が使えなくなる等で不便な状況に陥ったらどう行動すべきか、被災地を支援できることは何か、等々、身をもって考えさせられます。被災地の一日も早い復興を祈念しております。
次回11月号は、弊財団に所属する「技術事業化支援センター」による特集号(「イノベーションの社会実装を俯瞰する(仮題)」)を企画しております。日経研月報「500号」が目前に迫るなか、賛助会員様に向けたサービス向上を目指してさらに誌面を充実させていきますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。