編集後記 2020年2月号
2020年2月号
今月号で日経研月報は500号を迎えます。1977年の創刊以来、賛助会員様や読者のみなさまに支えられて41年が経ちました。
私とほぼ同い年ということに特別のご縁を感じながら、自らの人生を振り返りつつ、これからも真摯に編集業務に取り組んでいきたいと思います。
パソコン等が普及していなかった創刊当時の編集業務とは、どのようなものだったのでしょうか。原稿を電子データで入力できるようになったのは、つい20年ほど前の話です。それまでは、すべての原稿を手書き入力していたことから、編集業務はいわば図画工作の“切り貼り”に近いものだったようです。写真や図表を含む原稿を電子メールで一気に送信できる現在と比べれば、極めて効率の良くないやり方だったのかもしれません。しかし、編集者は、執筆者や印刷会社の方々とface to face で対応することで、より親密な関係を築いていたのではないでしょうか。あらゆる物事が便利になった現在も、日経研月報ではさまざまな関係者の方々に寄り添っていきたいと思います。
これからも、賛助会員のみなさまへのサービス向上を目指して誌面を充実させていきますので、引き続きご支援を賜わりますようお願い申し上げます。