今号では、3/16に㈱日本政策投資銀行ヘルスケア室主催で開催されたオンラインセミナー「新型コロナを踏まえた地域連携の未来像」を編集側で再構成し、「ヘルスケア特集」として掲載しました。医療・介護業界における現状の課題・対応策について、異なる立場からの視点を重ね合わせたものです。
時評を執筆いただいたJ. C. デシャンさんはベルギー経済界の方で、現在は日欧を跨ぐバイオ分野のベンチャーキャピタルに携わっています。本稿では、彼が約40年前に関わったIMEC という世界的研究機関の設立時について回想をいただきました。同研究機関が現在ヘルスケア分野においてもイノベーションを起こしていることは、時評の末尾に記載の通りです。約40年前のIMEC 創設時プランが書かれたメモを拝見しましたが、長い年月を経て「はじめの一歩」を記した手書きのメモを日本で見る、というのは何とも不思議な経験でした。
特集との関連でいえば、東京講演会において、１月の深尾先生、２月の土居先生よりコロナの発生状況や医療費への影響など、上記セミナーの前提となる貴重な分析をお話しいただいています。さらに、ワクチンと経済動向をテーマとした㈱日本政策投資銀行 産業調査部によるEconomic View もあわせてお読みいただければ、本特集をより立体的に捉えていただけるものと思います。
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