編集後記 2021年6月号

2021年6月号

饗場 聖子 (あいば せいこ)

一般財団法人日本経済研究所(「日経研月報」副編集長)

新型コロナによる外出自粛や感染防止のため、我が家の買い物スタイルはリアルショッピングからネットショッピングに変わりました。
そして、注文した荷物の受取方法として最近利用しているのが「置き配」です。非対面・非接触で荷物の受取りができ、再配達の手間が省ける等といった理由を背景に、今では、ネットショッピングユーザーの約半数が置き配を利用しているようです。一方で盗難トラブルも取り沙汰されています。実際、他のご家庭の玄関先に置かれている段ボール箱を見るといつか盗まれるのではとヒヤヒヤしてしまいますが、荷物の盗難防止のため、暗証番号付きの袋に荷物を包んでもらうといった置き配にプラスされた新しいサービスが始まっています。
コロナ禍による生活スタイルの変化によりさまざまなシーンで新しいサービスが生まれていますが、一番身近に感じられるのは買い物に関連する分野かもしれません。これから先、どのような買い物・配送スタイルが当たり前の日常になっていくのでしょうか。今号では、これに関連した原稿として、地方創生の観点から物流業界を調査した原稿(宮地氏)、小売業界におけるDX の動向を調査した原稿(植村氏)を掲載していますので、ぜひご一読いただければ幸いです。
次号は、「デジタル×テクノロジー(仮)特集」を予定しています。MaaS、スマートファクトリー、ものづくりのデジタル化など、デジタル化の進展に伴う関連産業の動向について有識者の方々からの寄稿を掲載しますので、ぜひご期待ください。これからも、賛助会員の皆様へのサービス向上を目指して誌面を充実させていきますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

著者プロフィール

饗場 聖子 (あいば せいこ)

一般財団法人日本経済研究所(「日経研月報」副編集長)