ファイナリストFinalist

DBJ女性新ビジネスプランコンペティション

株式会社スパーテル
代表取締役

橋本はしもと

昌子まさこ

石川県

  • 第3回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション
  • 医療・介護
  • 教育
事業概要

医療・介護・教育のコラボレーションで高齢者が
自分らしく人生を終えるための支援

橋本 昌子

PROFILE

薬剤師として病院、製薬会社、薬局に勤務したあと2008年に起業。日本一親切な薬局を目指し、地域に根差した薬局を展開。2013年に有料老人ホーム「ひなの家」を開設。医療と介護をつなぎ最期まで安心して暮らせる家をコンセプトに多職種での入居者の支援を実践している。現在、薬局11店舗、有料老人ホーム1棟を運営。起業から6年間で社員数は80名をこえ、医療や介護を担う人材育成に力を入れている。現在、金沢大学大学院薬学博士課程に在籍し、薬剤師の在宅医療をテーマした研究も行っている。薬剤師、介護支援専門員。

ビジネスモデル

現在、日本の高齢化率は24%を超え介護が必要な高齢者が急増している。しかし一方で医療や介護が必要な高齢者が、自分らしく生活することが困難な状況も増えている。

そこで薬局経営や在宅医療をすすめてきた経験から、高齢になっても医療が必要になっても最期まで自分の時間を大切に生きる支援を行うため、有料老人ホームを開設した。緩和ケアや認知症ケアを実施、現状の身体機能をできる限り維持。終末期には安らぎある最期を迎えてもらうように多職種(医師、看護師、介護士、薬剤師)で支える。

住み慣れた生活圏内で、必要な医療・介護・予防・生活支援・すまいが、包括的・組織的に行われるための地域包括ケアシステムを、薬剤師の立場で推進している。

2013年度全国商工会議所女性会 女性起業家大賞 グロース部門優秀賞受賞、2013年いしかわ女性のチャレンジ賞 個人部門受賞。

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受賞後

~自社で多職種協働を実践した事業展開~

老人ホームの運営に加え、高齢者の多様なニーズに対応していくために、医療が必要な方への訪問看護事業、理学療法士によるリハビリを提供するリハビリ型デイサービス、住み慣れた地域で最期まで自分らしい暮らしを支援する小規模多機能ホームを立ち上げた。地域包括支援センターや行政、町会や老人会との連携で地域の高齢者を支える仕組みを構築している。
2019年12月には、さらに有料老人ホームを立ち上げ、社員数は、約220名(パート社員含む)となった。自身が薬剤師であることから、運営する老人ホームでは、薬学生に介護現場を経験してもらうための実習受け入れや研究施設として、後進の育成にもかかわっている。今後は、病気や介護が必要になっても、社会参加し生きがいを感じてもらう街づくりに参画していきたい。