ファイナリストFinalist

DBJ女性新ビジネスプランコンペティション

⼀般社団法⼈くるむ
代表理事

佐藤さとう

里麻りま

宮城県

  • 第8回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション
  • プロダクト
  • 医療・介護
事業概要

2,500g未満で⽣まれた⾚ちゃんにベビー服を提供することで、
産後鬱や虐待を減らし、
すべての⾚ちゃんとご家族が祝福と応援に“くるまれる”社会を創る

佐藤 里麻

PROFILE

宮城県仙台市⽣まれ。⾼校卒業後、プログラマーとして就職。フリーランスSEを経て2005年に東京都港区でシステム開発と情報デザインの会社を設⽴し、⻑男の出産を機に仙台に戻る。⻑男は重度の障害のために低出⽣体重児として⽣まれ、その⼦育てを通じて低出⽣体重児を取り巻く深刻な課題に直⾯。その課題解決のため、2019年6⽉5⽇に⼀般社団法⼈くるむを設⽴し、⼩さく⽣まれた⾚ちゃんとそのご家族が祝福と応援に“くるまれる”、そん なあたたかくて優しい社会づくりを開始した。

ビジネスモデル

⽇本では10⼈にひとりの割合で、低出⽣体重児(出⽣時2,500g未満の⾚ちゃん)が誕⽣しています。⾚ちゃんが⼩さく⽣まれると、⺟親の産後鬱の発症率や⾚ちゃんが被虐待児となるリスクが⼤幅に増加すると⾔われています。くるむは、①肌着のギフト、②コミュニティサポート、③One for One(社会課題を認知していない⼈の購買⼒を社会貢献に転換する仕組み)の3つのアプローチで、孤⽴しがちな低出⽣体重児の⺟親のもとへ祝福と応援を届け、また、肌着を⾚ちゃんに着せることで⺟⼦の愛着形成の促進を図り、虐待を未然に防ぎたいと考えています。医療機関や⾏政とも連携し、⺟親の気持ちの変化を測定するためのアンケートの実施や⾃治体の⼦育て⽀援策として全ての低出⽣体重児に肌着を届ける仕組みづくりも進めています。⼩さく⽣まれたすべての⾚ちゃんとそのご家族が、祝福と応援にすっぽりと“くるまれる”。そんなあたたかくて優しい社会を創りたいと考えています。

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  • くるむのVISON「小さく生まれたすべての赤ちゃんが、祝福と応援に“くるまれる”社会を創る」
    低出生体重児(2,500グラム未満で生まれた赤ちゃん)とお母さんが、周囲の人たちから孤立することなく祝福・応援され、安心して親子の愛情を育める社会を創ります。

  • 低出生体重児が被虐待児となるリスクは、通常の約4~6倍と言われています。くるむでは母親を孤立させることなく、赤ちゃんとの愛着形成を継続的にサポートすることで、産後鬱と低出生体重児への虐待をなくしたいと考えています。

  • くるむでは、数あるベビーグッズの中でも「肌着」が親子の愛着形成に最適だと考えています。なぜなら低出生体重児に肌着を着せることで親子のスキンシップが増え、子育てをしているという親としての自覚を得ることができ、さらには赤ちゃんの成⾧を感じることができるアイテムだからです。

  • くるむは、3つのアプローチで低出生体重児の母親を支援していきます。肌着をギフトとしてお母さんに贈ることで、赤ちゃんが祝福・応援されているという喜びを感じ、コミュニティでは共感と仲間を得ることができます。地元の伝統産業と連携しオリジナル商品の開発を行い、One for One へとつなげていきます。